瀬戸内海の離島 大崎上島の塩田跡の池。
自然豊かな環境を舞台に、塩田跡の池が生み出す生命力に日々感謝し、ファームスズキは養殖を営んでいます。
様々な生き物が共存する塩田跡の生態系を守りながら、池の環境に寄りそった養殖スタイルのため、
大量生産はできませんが、牡蠣・車海老・あさりたちは健康で美味しく育ちます。
日本のどこにもない塩田跡の池の恵、ファームスズキの結晶をご紹介します。
養殖の舞台は、塩田跡の池。
様々な生き物が共存する池の生態系を守りながら、池の環境に寄り添ったスタイルで養殖しています。
一年の内数ヶ月間は、池の水を全て抜き池を休ませ、ふかふかになるまで池底の土を耕し干す。
生き物たちにとって居心地のよい環境を作るため、春は毎日この作業を繰り返し行います。
こうすることで池の環境が整い、生き物たちは病気をすることなく元気に育ってくれます。
生き物たちが赤ちゃんの時期である夏は、一年の中でも特に水質管理に注意しています。
日々の体側。数時間おきの水質計測。池に潜り池の環境を目で見て把握します。
水車を回す、海水を入れる、これらのことを細かく行うことで、生き物にとって居心地の良い環境に整えています。
また、よりきれいな水で生き物たちを管理するため、井戸を掘り地下から汲みあげた地下海水を使用しています。
このような池の環境に寄り添った養殖方法で、薬品などを一切使用しない、
有機的なスタイルをファームスズキでは確立しています。
広島県の全生産量の約0.3%にあたる希少な高品質かき
「広島プレミアムトップかき」に選ばれました。
私たちの養殖の舞台 塩田跡の養殖池で育てた牡蠣を、私たちは「塩田熟成牡蠣・クレールオイスター」と名付けました。
(フランスでは、塩田跡のことをクレールとも呼ばれています。)
養殖池の水温が高くなってしまう夏は海で身を太らせ、水温の落ち着いく秋に養殖池で熟成させる、海と養殖池が創り上げる牡蠣です。牡蠣をカゴに入れ養殖する欧米式のスタイルを取り入れ、一粒ずつ丁寧に大切に育てています。
海とは異なる水質・特有のプランクトンで育つ牡蠣は、時期的にエラがエメラルドグリーンになることがあります。塩田跡を利用した牡蠣養殖で有名なフランスでは、最高級ブランド牡蠣「グリーンオイスター(緑牡蠣)」として愛されています。
塩田跡の養殖池特有の水質とプランクトンは、牡蠣を驚くような味わいへ仕上げてくれます。
芳醇でマイルドな味わいのクレールオイスターをお愉しみください。
300年以上の歴史を持つ広島牡蠣の原生種である縞牡蠣を人工種苗生産から養殖、毎年一番良く育った牡蠣を翌年の親貝として育てました。特徴的な綺麗な縦縞が目印のファームスズキのサラブレッドオイスターです。
フラプシーという機械で稚貝がプランクトンをたくさん食べることのできる環境を作り、ある程度育った牡蠣をカゴに入れ養殖する欧米式のスタイルで、一粒一粒 手をかけ丁寧に大切に育てています。塩田跡の養殖池の水質と特有のプランクトンは、牡蠣を驚くような味わいへ創りだします。
未産卵の小ぶりな牡蠣は、その一口で贅沢な甘みが口いっぱいに広がり、心が震えるほどの美味さがあります。
国内唯一 塩田跡を活用して養殖した牡蠣 クレールオイスターを燻製にしました。
塩田の跡の恵みをそのままシンプルに桜のチップで燻製にしエキストラバージンオリーブオイルで一粒一粒丁寧に仕上げました。
スモークをまとって香り高くしっとりと仕上がった究極の牡蠣燻製 スモーククレールオイスター。
すべて手作り生産のため、数に限りがありますが、牡蠣燻製の極みを、ぜひご賞味いただきたい。
瀬戸内海で始まり長年途絶えていた車海老の養殖。「Made in Hiroshimaの車海老をもう一度復活させよう!」 と試み、今では広島県唯一の車海老養殖場でもあります。
繊細な車海老を健康的に育てるため、池底の土を休ませ日々耕し干す「土づくり」の期間を設け、車海老が住み心地の良い環境へと整えています。さらに、密度を低くのびのびと育てることで、ストレスで車海老が病気にならないように配慮しています。水質管理・餌の管理にも日々目を行き届かせ気を配り、大切に大切に育てています。
養殖家たちの愛情を一心に受け、薬品等一切使用することなく健康的に育った車海老は、しっかりとした肉質、ぷりっぷりの食感、強い甘みとしっかり詰まったミソが特徴、頭から尾までまるごとお召し上がりいただけます。
数量はたくさん作れませんが、健康でおいしい車海老は多くの方々に喜ばれています。
牡蠣同様、人工種苗生産から養殖しています。
塩田で育てた親あさりから卵を採り、2〜5mmサイズになるまで陸上水槽で育て、その後養殖池に放ち車海老と一緒に育てています。
車海老と同じサイクルで育てるため海のあさりと異なり、夏〜冬が最も身入りが良く美味しいシーズンです。
また、車海老と同じ池で養殖するため身の太りも良く育ちます。
塩田跡の養殖池では貝類の餌となる植物プランクトンが多く、外敵となるチヌやエイがいないこともあり、あさりが良く育ちます。
2011年春、この池と出会いました。
広島県大崎上島町垂水にある塩田跡の池、はじめてこのを地を訪れた時、その環境の素晴らしさに驚き感動しました。
10万m2の広大な塩田跡の池は、鳥のさえずりが響く山々に囲まれ、気持ちの良い風が吹きぬけ、なんとも穏やかでした。
周囲の海は透明度が高く、県内でも5本の指に入るほどのきれいな海水が流れています。
「この池だ!」塩田跡の池を前に、今までに感じたことのないような予感が走りました。
当時、牡蠣などの海産物を輸出する会社を創めて間もないころでしたが、この塩田跡の池との出会いは、養殖業を営みたいという学生の頃からの夢を奮い起こさせ、僕を夢中にさせたのです。
そして養殖業への挑戦を、僕に決意させてくれました。
僕らの挑戦のはじまりは、この塩田跡の池との出会いからです。
みかん畑が広がる山々に囲まれた大自然と、波穏やかな瀬戸内海の奇麗な海に囲まれた島、広島県大崎上島町。
気候は温暖で日照率が高く、島周辺の地域では昔 塩田を使った塩作りが盛んでした。
私たちの養殖池もその一つで、1800年代(天保元年)は天日を利用した塩作りがなされていたそうです。
塩の製法が変わったこともあり1955年代(昭和30年)、この塩田跡の池は車海老の養殖池に変わりました。
高度経済成長と共に車海老の養殖は最盛期を迎えましたが、バブル崩壊後の価格暴落やウイルス病の猛威等にさらされこともあり、車海老養殖は廃業したそうです。
約10年もの間この池は野放し状態となり、一時は産業廃棄物の埋め立て等の計画もあったそうです。
池の長い歴史は、私たちにたくさんのことを語り、たくさんのことを教えてくれます。
重機のなかった時代に人力のみで塩田を造った時代、車海老の養殖がまだ確立されていない時代に試行錯誤しながら情熱と忍耐で海老を育てた時代。そんな先人の方々の血の滲むような努力の上に、今日までこの塩田跡地が存続できていることに感謝の気持ちを忘れることなく、また先人の方々に恥ずかしくないような事業を展開したいと、希望を持って毎日励みます。
株式会社 ファームスズキ
725-0231 広島県豊田郡大崎上島町東野垂水37-2
[ 営業時間:11:00〜16:00 ]
WEB. http://farmsuzuki.jp
ONLINE STORE. http://shop.farmsuzuki.jp
Facebook. http://www.facebook.com/farmsuzuki/
養殖場内の小さなイートインスペース FARMER's KITCHEN
ご予約制(10名以上の団体様から受付いたします)
ご予約はメールでお願いいたします。
※ 養殖場見学については受付しておりません、ご了承をお願いいたします。
広島空港から竹原港まで車で約30分
大崎上島 垂水港から車で約5分 / 白水港から車で約10分
ファームスズキ 広島上幟ベース
事務所 兼 小さな販売スペース です。
塩田跡の養殖池で育てた牡蠣や車海老の瞬間凍結商品をはじめ、近海で獲れた海の幸など瞬間凍結商品を揃えています。
店休日:日・祝
営業時間
11:00 ~ 15:00
730-0014 広島市中区上幟町10-23